私の人生に起きたアメイジンググレース（m.s）

日本で「キリスト教」と聞くと、日本人の大半は「それは外国の宗教、私の家は仏教ですから」

そのように答えることでしょう。
私もそのような考えを持っていました。
そのような私がどのようにイエス・キリストを信じ救われたのかをお証ししたいと思います。

私の家は4人家族で、父と母は 共働きでいつも忙しくしていました。
落ちこぼれの私に比べ、妹は頭もよく、人からもよく可愛がられていました。
よく妹と比較されていたので、いつしか妹に対して嫉妬するようになりました。
愛情を両親は注いでくれていましたが、子供の頃はそれがわからず 両親に反発してきました。

とくに母との確執がひどく、裏を返せば 母に認めてもらいたくて 反発していたのだと思いますが…

そんな嫉妬、恨み、つらみを家族にぶつけていたので家庭の中はいつも暗く、そんな家に帰りたくないそう思うようになり、友達の家を転々とするような荒れた生活をしていました。

そんな中で自己肯定感が低く育った私は「こんな自分は生きてる価値なんてない」「誰か私を愛してほしい」といつも思っていました。

そんな時に私に恋人ができました。
「この人と結婚できたら 私の人生は変わるかもしれない！」「この人だったら私の全てを愛してくれるかも…」
幼い私は結婚に逃げました。
しかしそんな思いでの結婚がうまくいくはずがありませんでした。

次第に夫はアルコールをたくさん飲むようにな、家に帰ってこなくなる日が増えました。
結局その人と離婚することになり、離婚のストレスでさらに傷ついた私は安定剤や抗うつ剤を飲むようになりました。

たくさんの安定剤を飲んでも心にある不安や恐れが取れませんでした。
パニック障害がひどくなり、外出できなくなり、そしてとうとう鬱になってしまいました。
体重は30キロ台まで落ち失望の毎日を送っていました。

そんな状態を知った友人が私を心配をして教会へと誘ってくれました。友人はクリスチャンでした。
不思議なことにその友人のお母さんは私が通う病院の看護師さんでありクリスチャンでした。
2人は毎日のように落ち込んでいた私に連絡をくれて「教会へ行こう！イエス様を信じたら人生が変わるよ！」といつも誘って話をしてきました。

しかし キリスト教は外国の宗教、私には関係ないと毎日断っていました。
でも、この2人は断られても根気強くイエスキリストを伝えてきました。
毎日かかってくる伝道の電話も腹立たしくさえ思っていました。
半年くらい経ったある日、友人は「もう教会の話はしないから、気分転換に遊びにおいでよ」と誘ってきました。
ずっと引きこもっていた私は人が恋しくなり、教会の話をしないなら 友達に会いたいなと思い家を訪ねることにしました。

お菓子を買って、友人の家のインターホンを押した瞬間！
友人と友人のお母さんが手に聖書を入れたバッグを持ち玄関から出てきました。そして間髪入れずに「教会に行くよ！」と車に乗せられました。
何て強引な方法なんだろうかと思いますが、そのおかげで 私は生まれて初めて教会に足を踏み入れることになります。
（今思えば、とても頑固な私にはこれくらいの強引さが必要だったのだと思います。今はこの2人の行動に心から感謝しています）

教会、会堂内の一番前にある十字架の前に座りました。
友人は「神様は祈りを聞いて下さって、答えてくださるんだよ」といいました。
私は疑う気持ちもありましたし、何をどう祈ったらいいのか分かりませんでしたが、勇気を出して今の気持ちをただ一言「神様助けてください…」そう告白しました。

その時 十字架から爽やかな風が吹いてくるのを感じました。
パニック障害を患っていた私は、呼吸がいつも息苦しかったのですが、こんなにも空気が肺に通る呼吸を久しぶりにできたのに感動しました。
その時に「ここには何かがあるのかもしれない。通ってみよう！」 という思いが与えられ、それから毎週礼拝に通うようになりました。
傷ついた私の心に神様の御言葉がどんどん入ってきました。

ある日の礼拝でマタイの福音書5章3節の御言葉が語られました。
「心の貧しい者は幸いです」
心の貧しい者というのは、自分には何もない、だから神様により頼む以外にない人の事を表していると聞き「これは私のことだ！」と思いました。
一生懸命幸せになりたい！と思っていたけれど、自分の力では限界があるんだ、神様に立ち返らなければ私は幸せになることができないんだと気づかされました。

そして教会に通うようになり4ヶ月目に私は、今までの神様に背を向けて生きていたこと、恨みや嫉妬様々な罪を悔い改め、キリストを私の救い主だと信じ洗礼を受ける事が出来ました。

礼拝、祈祷会、早天祈祷会に参加し、神様の約束の御言葉を握りしめ祈る中で、小さな信仰でしたが、神様の愛が少しずつ わかるようになり、こんな自分も愛され赦されていることが分かりました。

そのイエス様の愛を知った時から、毎日12錠を飲んでいた 安定剤の量が減り、数年後には薬がいらなくなり、鬱から完全に解放される事が出来ました。

今までたくさんの安定剤を飲んでも心の不安が取れませんでしたが、このイエス様と出会って 神様にある本当の平安を知ることができました。
そして信仰生活を続けていく中で、私のために犠牲を払い命を捧げ、私を救ってくださった神様に仕えていきたいという思いが与えられ決心し献身しました。

洗礼受けてから18年が経ちました。
私の人生は大きく変化しました。
人生に失敗し、パニック障害や鬱で引きこもっていた私でしたが、神様の福音と愛を伝えたいという同じ思いを持った男性と再婚し、今は2人で神様の働きをさせてもらっています。

そして確執があった両親とも和解し、その後、婚約式の時に両親と祖母の３人が救われクリスチャンとなり教会に通い信仰生活を送っています。
結婚式の時には主人の姉とご主人が救われました。
たくさんの方々に祈られ、神様に祝福された婚約式と結婚式になりました。

神様は私の壊れた人生を立て直してくださり、一つ一つ 素晴らしい人生へと変えて下さいました。
これからもいろんなことが私の人生に起こると思いますが、この驚くべき恵みはこれからもっともっと続くと信じています。